3月のテトラシアターは、「核分裂過程 再処理工場を止めた人々」です。
地域初上映のため、混雑が予想されます。お申し込みはお早めにどうぞ。
(theater@tetrascroll.info まで)
ヴァッカースドルフはドイツ南部バイエルン州にある緑豊かな小さな村。
1985年、この地が原発から排出される使用済み核燃料の再処理工場予定地とされた。森の木々が根こそぎ伐採されると、4万人もの人々が反対デモに集まって来た。チェルノブイリ原発事故による放射能汚染の影響を受けて、反対運動が広がる。ドイツ連邦政府と州政府はこれに対して武力で対抗した。放水車からは高圧の水が、そしてガス弾までも発射された。
ヴァッカースドルフは元々、キリスト教社会同盟(CSU)の支持者が多い保守的な土地柄だった。しかし村に再処理工場の話が持ち込まれ、大多数の住民の声を無視して建設が強引に進められていく中で、住民たちの意識は大きく変わっていく。
教会の牧師、農民、教師、主婦、医者、機械工・・・様々な住民たちが自らの言葉で語り始める。
建設を進めるためには法律も変え、反対する人々には武力で対峙する「民主主義」とは?そうまでして進める核燃料再処理工場とは、何なのだろう?
ドイツ各地から集まってくる支援者たち。新しい人々との交流の中で闘いは豊かで、創意あふれたものになっていく。闘う人たちの表情は弾圧の中でも清新だ。
映画が完成した2年後、ヴァッカースドルフ再処理工場の建設は中止された。そしてこれを境に、ドイツは脱原発の方向へ歩み始めた。
