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2009年08月25日

●Meet your Meat

山砂採取や産廃・残土のこと、そして暴力的に建てられる風力発電所のこと。
それらは、これまでボクたちが、木々や森、人、そこに暮らす生き物や大地にリスペクトしていなかったことを教えてくれた。

さあ、レッスン2に進もう。

忙しさに追われて、ついつい忘れがちな、自分が何を食べているのかと云うこと。恥ずかしいけど、このところ、ボクもそうだった。だから、自戒を込めてこのエントリーを書いている。


Meet your Meat



ある白人の若い女性にこんな質問をされたことがあった。「もし、我々人間が動物たちを粗末にすることなく食べ、動物について歌い、その姿を描き、それに乗ったり、そして動物についての夢を見るなら、彼らは人間たちのところから何を持ち帰るのでしょう。」これはまさに、動物たちの側から見た礼儀作法を考えさせられる良い質問だ。アイヌの人々は、「シカ、サケ、そしてクマは我々の音楽が好きで、人間の言葉に魅せられるのだ」と言う。だから我々は、サカナや狩りの獲物に歌を贈り、感謝の言葉を口にする。ときに彼らのために踊り、それなりのお返しをする。パフォーマンスは、深遠な世界を支える「贈り物」経済の「通貨」なのだ。おそらく他の生き物は、たえず洋服を変え、あまりに多くのものを食べる人間を、軽薄な動物だと思っているだろう。自然は、ヒトに好意ももっているので、現代人もそんなひどいことをせずに、ヒト以外の仲間たちにも同じように接してほしいと願っている、私はそう考えずにはいられない。

ゲーリー・スナイダー「野性の実践


国家の偉大さや道徳的な進化の度合いはその国が動物をどのように扱っているかで判断できる。


マハトマ・ガンディー

2007年06月14日

●畑を耕し、収穫し、穫れたものを料理し、食卓に並べ、共に味わう。

 昨夜は下北沢で、「自分たちには世界を変える力がある・・・おいしい革命 ー持続可能な生き方のための学びの場、食育菜園から見える心地よい未来ー」に参加した。

 講師は、「食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦」の翻訳者、堀口博子さん。エディブル・スクールヤードの取り組みや、そこへ至る経緯、プロジェクトに関わる人々に関してなど、エディブル・スクールヤードの具体像がよく理解できた。

 テトラスクロールでの取り組みや、合気道の指導を通して、また、先日のサティシュさんの講演などもあって、柄にもなく「教育」の問題を考えるようになってきた。本当の意味で「美しい国」をつくるためには、年金問題ではなく、このポイントこそが重要なんだろう。


 畑を耕し、収穫し、穫れたものを料理し、食卓に並べ、共に味わう。そして残ったものはふたたび堆肥として土へ還す。これらはまさに生命の基本をなす、生活の営みそのものであるはずです。しかしそうした基本の教え(レッスン)は、騒々しいメディアや大量消費の油断ならない誘惑によってすっかり掻き消されてしまいます。
 子どもたちは今や、物を買うことが満たされる道であると説く、”消費型ポップカルチャーの猛攻”にさらされています。それに対し、「食べられる校庭(エディブル・スクールヤード)づくり」はポップカルチャーを根底から覆すものです。それは、ほんとうのもの、真なるもの、価値の変わらないもの、お金では買えない、健全で、健康的で、持続可能な生活を送るうえでいちばん大切なものの価値を深く理解することこそが、心から満たされることであると教えます。子どもたちは、学校でのガーデン作業、料理、食事を通して環境や栄養を学び、倫理的な生活を送る術を自然に身につけていきます。

「可能性の世界」アリス・ウォーターズ 『食育菜園 エディブル・スクールヤード―マーティン・ルーサー・キングJr.中学校の挑戦

2007年01月21日

●食の未来 決めるのはあなた

 昨夜(今夜)は、ブック・カフェ テトラスクロール初めての上映イベント「食の未来」上映会の初日、おかげさまで無事終えることができた。

 映画「食の未来」の冒頭に登場する農家パーシー・シュマイザーに関して、ボクは5年前のウェブダイアリーにこう書いている。

2002年04月09日(旧暦2月27日) 「ワールド・ウォッチ 日本語版」の最新号が届いた。「モンサントの種子戦略との法廷闘争」と題されたパーシー・シュマイザーのインタビューに語られる現実には、危機感、恐怖感を覚えた。71歳になる農場主、パーシー・シュマイザーは、自らの畑に(種を蒔いた覚えのない)モンサント社の遺伝子組み換えカノーラ(菜種)が生育していたことから、モンサント社に特許権侵害の訴えを起こされ有罪判決を受けた。(→ WIRED NEWS「遺伝子組み換え菜種、栽培側でも裁判」「カナダの遺伝子組み換え菜種訴訟、公判始まる」)風で飛んできたかもしれない、以前の土地の持ち主が蒔いたものかもしれない、理由や由来にかまわず、モンサント社の遺伝子組み換えカノーラは、彼が53年かけて育種してきた種子を汚染し、彼に二度と自分の種子を使えなくしてしまった。


 考えてみてほしい、あなたがずっと育てて、パスタやサラダに利用してきたバジルがある。あなたは種子を自ら採種して、次のシーズンにまたその種子でバジルを育てて美味しく利用する。ある日、あなたのバジル畑の中に、遺伝子組み換えバジルが見つかり、あなたは訴えられ有罪となる。風で飛んできたのかもしれない、鳥が運んだのかもしれない、日頃あなたを妬み憎んでいる人間があなたの畑に蒔いたのかもしれない。いずれにせよあなたは訴えられ敗訴した。あなたは損害賠償を支払うことを求められ、そしてもう二度とあなたの種を使うことはできない。そんなことが本当に起こったとしたら・・・。

 本来、「種子はオープンソース」であるべきだと、ボクは思う。様々な地域で育てられ、愛されてきた地方品種が、恐るべきスピードで姿を消していく。おじいさん、おばあさんの食べていた野菜がもう食べられなくなっている。種子を守り、そのネットワークをつくっていく「Seed Savers' Network」やその日本版ともいえる「たねとりくらぶ」の活動は本当に大切なことなんだと思う。「スロー・フード運動」や「シード・セイバーズ」といった活動がもっともっと必要なのは、イタリアやオーストラリアではなく日本なんじゃないだろうか。驚くべきことに、日本にはカナダよりも多くのMドナルドがある。失われゆく作物の多様性を守るには、今行動を起こすしかない。

なんだ・・、5年前から何も変わっていないじゃないか。いや、ますます悪くなっている・・・。

2007年01月04日

●BSEにならない牛を開発

BSEにならない牛を開発」というニュースから・・。

 牛海綿状脳症(BSE)に関係するプリオンタンパク質を持たず、BSEにかからない牛を遺伝子操作でつくったと、キリンビール子会社を含む日米の研究チームが3日までに米科学誌ネイチャーバイオテクノロジーに発表した。

 同じ病原体が原因で人がかかる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の感染を防ぐ手掛かりになるとしている。

 BSEやヤコブ病は、脳細胞などの表面にある正常型プリオンタンパク質が、異常型プリオンタンパク質により異常型に変形させられ増殖することで発症するとされる。

 チームは正常プリオンをつくる遺伝子が働かないようにした牛の体細胞の核を、核を抜いた受精卵に移植して子宮に戻す体細胞クローン技術で、正常プリオンを持たない牛を12頭つくった。

最後の部分を、しっかり読んでほしい。

正常プリオンを持たない牛を12頭つくった。

「BSEがそんなに嫌なら、そもそもBSEになる部分の無い牛創っちゃうもんね。」、簡単に言うとそういうことだ。バイオエシックス=生命倫理なんて言う言葉を持ち出すまでもない、ただ一言、「狂っている」としかいいようがない。

研究に携わる人々の感覚の麻痺や狂気じみた行いは、ボクらからも見えやすいし非難することもできる。一番怖いのはボクたちの無関心や感覚の麻痺だろう。目の前で何が起きているのか、そのことをしっかり見つめる努力も忘れてはいけないのだ。