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2009年07月19日

●この安房の地に、本当のことを知る機会がどれだけあるのか?

まるで悪夢のようなのだが、一年前にボクはこう書いている。
一年前、風力発電所のことで動くことになるなんて思ってもいなかった。
またしても、【この安房の地に、本当のことを知る機会がどれだけあるのか?】ということを痛感している。
鉄とエネルギー・・・、国生み国造りは今も続いている。
いつまでこんなことを言い続ければいいのだろう。


ちょうど一年前、ボクは突然のように「六ヶ所村ラプソディー」の上映を決めた。

上映パンフに寄せた文章をもう一度。

「電気を止める子どもたち」とは、いったい誰なのだろうか?。

 ボクの大好きなアラン・ケイの言葉に、「未来を予測する最良の方法は、未来を発明することである。」というものがある。そう、そうなんだ、ボクたちの未来は、ボクたちがどんな未来を望むのか、すべてそれ次第なんだ。ミヒャエル・エンデはこう言っている。「人々は、お金は変えられないと考えていますが、そうではありません。お金は変えられます。人間が作ったのですから。」この「お金」の部分を「電気」に変えたらどうだろう、あって当たり前、変えられないと思っている目の前の事柄だって、ボクたちが、もしそれを望まないのであれば、変えることができるんじゃないだろうか?。

 すべてのはじまりは、この夏の「北山耕平氏と共にネイティブの知恵を学ぶ集い 【風をひらく】 」だった。日本列島の様々な場所から集まった参加者を前にして、北山氏が語ったのは、この惑星(ほし)に存在する二つの生き方の違いについてだった。明日が今日よりも良い日でありますように、と願う弥生(現在)的な生き方と、明日が今日のように良い日でありますように、と願う縄文(ひとつ前=ネイティブ)的な生き方の違いについて・・・、ボクたちが今、弥生時代の最後に生きていること・・・、そして、「地球に生きる」とはどういうことなのか・・・、ボクを含めた参加者の多くが真剣に耳を傾け、そして、夜更けまで語り合った。【風をひらく】から三日後、「核の鎖を断ち切る」ことにその生涯を捧げたショショーニの精神的指導者、コービン・ハーネイが亡くなったことを知らされた。さらに、五日後、中越沖地震が起き、柏崎刈羽原発が止まった。そうして、インディアンのエルダー(長老)たちの「電気を止める世代」という言葉が、ボクの中で「電気を止める子どもたち」というプロジェクトへと生まれ変わったのだ。

 「電気を止める子どもたち」とは誰なのか?。その答えはあなたの中にあるはずだ。もう一度「未来を予測する最良の方法は、未来を発明することである。」というアラン・ケイの言葉を思い出してほしい。今、ボクたちの生活の中ではコンセントの向こう側が見えない。コンセントの向こう側には、ウラン採掘によっって被曝させられている先住民族や、劣化ウラン弾によって理由なく生命を奪われるイラクの子供たちがいる。あなたの生活を支えるエネルギーが、そんな「不公平」や「差別」に根ざしたものだと知っていても、「電気があって当たり前」と、見て見ぬふりをして使い続けることができるのだろうか?。

 どうか、ここで、もう一度(だけ)考えてほしい。すべての「悪(敵)」も、絶対的な「善(神)」も、自分の中にあるということを。そして、「変化」は、自分の内側からしか起こりえない。そう、あなた以外の誰も、「電気を止め」てはくれないのだ。


  7月20-21日、昨年の上映会と同じ場所、南総文化ホールで「安房平和映画祭」が開催される。20日には、「六ヶ所村ラプソディー」の前編ともいえる「ヒバクシャ 世界の終わりで」の上映があり、両作品を監督した鎌仲ひとみさんのトーク、さらに「六ヶ所村ラプソディー」上映以降の動きを追った「六ヶ所村通信N0.4」を鎌仲監督と語る会も行われる。不肖ながらボクがナビゲーターをさせてもらうことになっている。

 正直言って、「安房平和映画祭」など楽しいものではないだろう。
重いテーマばかりだし、暗いテーマも多い。ボクだって、「安房ロックムービーフェスティバル」だったらいいのに、と思う。きっとみんなそうだろう。だけどよく考えてほしい。この安房の地に、本当のことを知る機会がどれだけあるのか?。

 来年以降も、この意義ある映画祭が続くように、(映画を見なくてもいいから)どうか安房平和映画祭の会場に足を運んでほしい。様々な団体の様々な展示もある。中学生のための「慰安婦」展や、安房の戦争遺跡に関する展示もある。
ボクも第五福竜丸パネル展「あなたは第五福竜丸を知っているだろうか?」をホール内、大会議室で行う。もう一度言う、あなた以外の誰も、「電気を止め」てはくれはしないのだ。


 
luckydragon.jpg


 

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