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2008年11月23日

●「山の一部を削る」のではなく

 鬼泪山国有林に関するエントリーをいくつか書き、安房・鬼泪山国有林を守る会を発足したが、土石審開催に向けての論理的根拠とされたちばぎん総研の報告書がある。「第三者的立場からみて、地域経済、県内経済への貢献度は高く、実施は望ましい」という山砂採取を正当化するためだけに書かれたひどいものだ。

 山砂採取の事業のあり方としては、「山の一部を削る」のではなく、「山全体を取り崩して、そこを平地として別の目的に活用していく」という発想が望ましいといえる。考えてみれば、こうした取組みは、宅地開発などでデベロッパーによりごく一般的に行われていることであり、山砂採取事業は、別の見方をすれば、ただで更地を造成している事業であるともいえる。例えばこのような開発において、行政が主導的な立場から長期的な視点のもとで全体的な構想を提示し、山砂採取事業者とデベロッパーのマッチングを図る。両者のニーズに合致し、加えて地域にとってもメリットが大きいといえる。

ちばぎん総合研究所「国有林104・105林班開発事業に関する検討調査 調査報告書」


 地銀の総研が、こんな低レベルの目先の利益だけを評価し、山や森が環境へ与える効果や、それを無くしてしまうことのマイナスの影響を考慮に入れずにみっともない報告書を作った。どうせ出来レースなのだろう、百歩譲って、書かれている内容がそうだとしよう。だとしても、関東三霊山に数えられた鹿野山をふくんだ鹿野山系の信仰、文化、生物多様性をまるで考慮に入れずに、山砂が右肩上がりに高騰するという楽観的な読みだけで、安易にこんなくだらない報告書を公に発表した責任は、途方もなく大きいはずだ。責任をとらなくていいなら、誰だって言いたい放題となるだろう。

 もし君が、「ちばぎん」に口座を持っていたとする。
ならば、アクションは簡単。今すぐ解約をしよう。ボイコット・ちばぎん!

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