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2008年11月29日

●虚栄の市へと出かけて行き

今日は、BuyNothingDay。
畑仕事のあと、火を焚いてランチパーティ。
「虚栄の市へと出かけて行き 必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり」がちな暮らしを、少しだけ修正。

火を焚きなさい   山尾三省


山に夕闇がせまる
子供達よ
ほら もう夜が背中まできている
火を焚きなさい
お前達の心残りの遊びをやめて
大昔の心にかえり
火を焚きなさい
風呂場には 充分な薪が用意してある
よく乾いたもの 少しは湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に火を焚きなさい


少しくらい煙たくたって仕方ない
がまんして しっかり火を燃やしなさい
やがて調子が出てくると
ほら お前達の今の心のようなオレンジ色の炎が
いっしんに燃え立つだろう
そうしたら じっとその火を見詰めなさい
いつのまにか --
背後から 夜がお前をすっぽりつつんでいる
夜がすっぽりとお前をつつんだ時こそ
不思議の時
火が 永遠の物語を始める時なのだ


それは
眠る前に母さんが読んでくれた本の中の物語じゃなく
父さんの自慢話のようじゃなく
テレビで見れるものでもない
お前達自身が お前達自身の裸の眼と耳と心で聴く
お前達自身の 不思議の物語なのだよ
注意深く ていねいに
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つように
けれどもあまりぼうぼう燃えないように
静かな気持で 火を焚きなさい

人間は
火を焚く動物だった
だから 火を焚くことができれば それでもう人間なんだ
火を焚きなさい
人間の原初の火を焚きなさい
やがてお前達が大きくなって 虚栄の市へと出かけて行き
必要なものと 必要でないものの見分けがつかなくなり
自分の価値を見失ってしまった時
きっとお前達は 思い出すだろう
すっぽりと夜につつまれて
オレンジ色の神秘の炎を見詰めた日々のことを


山に夕闇がせまる
子供達よ
もう夜が背中まできている
この日はもう充分に遊んだ
遊びをやめて お前達の火にとりかかりなさい
小屋には薪が充分に用意してある
火を焚きなさい
よく乾いたもの 少し湿り気のあるもの
太いもの 細いもの
よく選んで 上手に組み立て
火を焚きなさい
火がいっしんに燃え立つようになったら
そのオレンジ色の炎の奥の
金色の神殿から聴こえてくる
お前達自身の 昔と今と未来の不思議の物語に 耳を傾けなさい


「びろう葉帽子の下で/山尾三省詩集」(1993年、野草社刊)より

2008年11月28日

●世界中があなた方の行動を見守っています

 日本の皆さん、あなたがたは世界から尊敬も友情もそそがれる 民主主義の国の人です。しかも、軍事政権下にあるビルマ(ミャンマー)と 非常に深い関係を持っています。そういう日本が、ビルマの人たちを 助けるために何をするのか、それとも何もしないのか。どちらにしても、 ビルマへの影響はとても大きいのです。世界中があなた方の行動を 見守っています。———ジェーン・バーキン 

大好きなジェーン・バーキンの新譜『冬の子供たち』に「アウンサンスーチー」という曲が収録されている。ビルマの民主化活動家、僧侶、子どもたちへ捧げるもので、ビルマで何が起きているのかを知る、素晴らしいきっかけになるだろう。知性とはこういうものなんだろう、ジェーン・バーキンを見ていていつもそう思わされる。素晴らしい人を見よ!

●明日はBuyNothingDay

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明日はBuyNothingDay
昨年同様、麦の種まきとランチパーティを行います。
今年の麦畑は、昨年から始めた無施肥不耕起スタイルで行います。
大麦・小麦・エン麦を蒔きます。奮ってご参加下さい。

11月29日(土)10時30分・安房地人協会江見圃場に集合(場所はお問い合わせ下さい。)

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……おお朋だちよ いっしょに正しい力を併せ われらのすべての田園とわれらのすべての生活を一つの巨きな第四次元の芸術に創りあげようでないか……

宮沢賢治「農民芸術概論綱要」

2008年11月26日

●何らかの原因で

柏崎刈羽原発7号機で火災=定期検査中、1人やけど−東電」というニュース。

22日午後9時50分ごろ、定期検査中の東京電力柏崎刈羽原子力発電所7号機(新潟県刈羽村)のタービン建屋大物搬入口付近で火災が発生した。火はすぐ消し止められたが、作業員1人が右手に軽いやけどを負った。外部への影響はないという。  同社によると、出火現場付近では同日午後8時ごろから、タービン翼をアルコールで洗浄する作業が行われていた。同社は何らかの原因でアルコールに引火したとみて調べている。(2008/11/23-00:38)

「今から富士山に登るぞ!」そう言って出かけようとして、家の玄関で足をくじいてしまったようなもの。だから、やめようって。

2008年11月23日

●「山の一部を削る」のではなく

 鬼泪山国有林に関するエントリーをいくつか書き、安房・鬼泪山国有林を守る会を発足したが、土石審開催に向けての論理的根拠とされたちばぎん総研の報告書がある。「第三者的立場からみて、地域経済、県内経済への貢献度は高く、実施は望ましい」という山砂採取を正当化するためだけに書かれたひどいものだ。

 山砂採取の事業のあり方としては、「山の一部を削る」のではなく、「山全体を取り崩して、そこを平地として別の目的に活用していく」という発想が望ましいといえる。考えてみれば、こうした取組みは、宅地開発などでデベロッパーによりごく一般的に行われていることであり、山砂採取事業は、別の見方をすれば、ただで更地を造成している事業であるともいえる。例えばこのような開発において、行政が主導的な立場から長期的な視点のもとで全体的な構想を提示し、山砂採取事業者とデベロッパーのマッチングを図る。両者のニーズに合致し、加えて地域にとってもメリットが大きいといえる。

ちばぎん総合研究所「国有林104・105林班開発事業に関する検討調査 調査報告書」


 地銀の総研が、こんな低レベルの目先の利益だけを評価し、山や森が環境へ与える効果や、それを無くしてしまうことのマイナスの影響を考慮に入れずにみっともない報告書を作った。どうせ出来レースなのだろう、百歩譲って、書かれている内容がそうだとしよう。だとしても、関東三霊山に数えられた鹿野山をふくんだ鹿野山系の信仰、文化、生物多様性をまるで考慮に入れずに、山砂が右肩上がりに高騰するという楽観的な読みだけで、安易にこんなくだらない報告書を公に発表した責任は、途方もなく大きいはずだ。責任をとらなくていいなら、誰だって言いたい放題となるだろう。

 もし君が、「ちばぎん」に口座を持っていたとする。
ならば、アクションは簡単。今すぐ解約をしよう。ボイコット・ちばぎん!

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2008年11月20日

●試運転を終えるための国の検査のめどもたっていません

NHKニュースから。

11月20日 7時26分

青森県六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理工場で行われている試運転について、事業者の日本原燃は、トラブルなどで作業が遅れていることから、予定していた今月中の終了を断念して終了時期を来年1月に延期する方針を固めました。
六ヶ所村の再処理工場は、使用済み核燃料を再処理して燃料として利用するプルトニウムを取り出す施設で、おととし3月に始めた試運転は現在、放射性レベルの高い廃液をガラスで固めて廃棄物にする最終段階に入っています。これまでトラブルや不具合が続いたことから、試運転の終了時期は何度も延期され、現在の計画では今月中となっています。ところが、長期間中断したあとに先月再開した作業もトラブルなどで予定どおり進まず、試運転を終えるための国の検査のめどもたっていません。このため日本原燃は、試運転を今月中に終えることを断念し、終了時期を来年1月に延期する方針を固めました。日本原燃は、今月25日にも延期を正式に決定し、国に届け出ることにしています。再処理工場の試運転が年内に終了すれば、青森県や村は、来年4月から固定資産税を受け取ることができるようになりますが、今回の延期によって、村だけでもおよそ20億円の税収が減ることになります。

昨年9月、突如思い立ち「六ヶ所村ラプソディー」の上映会を開催し、この夏には「安房平和映画祭」で鎌仲ひとみ監督をお招きして「六ヶ所村通信no.4」を見る機会もあった。
その間、つねに本格稼働はだらだらと延期され続けてきた。

ボクも同じことを繰り返し言ってきた。
「できないことはもうやめよう。」

2008年11月18日

●母なる大地を切り刻んで一体どこへ運ぼうというの?

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鬼泪山国有林については、 佐久間 充さんの「山が消えて山ができた 千葉県南部における山砂の採取と廃棄物の投棄の実態」がとても参考になる。

2008年11月17日

●安房・鬼泪山国有林を守る会

10月1日のブログに、ボクはこう書いた。

 鬼泪山(きなだやま)の山名にある「鬼」とは半島の先住民の長である阿久留王のことだ。鬼泪山の隣にあった浅間山は、山砂採取によりすでにその姿もない。かろうじて残る山々は、国有林や県有林である。私有地であれば、私有権が勝るのがこの国だ。ここからここと線を引き、「自分」の土地だからどう使おうが勝手だ、という論理が、この国では正論とされる。でもそれは、狂っている。私有地を削り取り、すっかり姿を消してしまったら、今度は、国有地を削ろうと、国有林の払い下げ申請をしたという。そんな暴挙を許してはいけない。絶対に許してはいけない。

ボクは今年、阿久留王について、真剣に取り組んでいきたいと思い、「房総半島のネイティブタイム」をスタートさせた。
同時に、前から気になっていた、山砂・ダンプ・産廃・残土のことにも取り組み始めていた。
その二つの動きが、ひとつの問題として、ボクの前に立ち現れてきた。
それが、鬼泪山国有林払い下げの問題だ。

それを知ったボクはこうも書いている。

これは「差別」だ。そこがかつて阿久留王らの大地であったから、その大地を根こそぎ奪いとろうとしているのだとしか思えない。村すべてが縄文遺跡のような六ヶ所村に再処理工場を建設しようとするのと同じマインドが、ここ房総半島の大地においても同じように働いているのだ。


この問題を見過ごすことは、ボクにはできない。
多くの仲間たちにこの事実を伝えていきたい、そんな思いが昇華して、安房からも声を上げることになった。
「安房・鬼泪山国有林を守る会」として、安房の住民による運動体をスタートさせることになった。
六ヶ所村の再処理工場の問題にくらべて、今回は、敵があまりにも近くにいる。
安房では館山で、産廃・残土の問題が多くあり、古くからの利権構造で、声を上げられない人も多い。
でも大丈夫。ボクには覚悟がある。ボクで良ければ、喜んで盾になるよ。
だから、多くの人に集まってほしい。みんなで石を投げよう!


安房・鬼泪山国有林を守る会 第一回連絡会
11月19日(水)19時 テトラスクロール
この問題が気になった方なら参加可能。
今、房総半島の大地に何が起きているのか、
一人でも多くの人に現状を知ってもらいたい。


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今日ボクは、山砂採取場に、"UNLAWFUL ENTRY”し、ポスターやバナー用の写真を撮ってきた。このバナーを多くの場所に貼り付けてほしい。STOP!! KINADAYAMA MINING
(この写真の鬼泪山の無惨な姿も印象深いが、手前に広がる木の生えない平野にも注目してほしい。かつてそこは「浅間山」という山だった。数十年に及ぶ山砂採取により、1億3000万立方メートルの砂を取り付くし、200メートル以上あった山が荒れ果てた平野になってしまった。)