●すべての海岸で、過去と未来がくり返されている。
今朝もうねりはなく、真夏の海はサーファーには嬉しくはない。こんなときは、ないものを欲しがるより(台風5号[USAGI]のうねりが届くまで)、気分を変えてシュノーケリングを楽しもう。マスク、シュノーケル、フィン。たった三つの道具が、今まで知らなかった豊穣な生命の世界を教えてくれる。
すべての海岸で、過去と未来がくり返されている。時の流れの中で、あるものは消え失せ、過ぎ去ったものが姿を変えて現れてくる。海の永遠のリズム ーそれは潮の干満であり、打ち寄せる波であり、潮の流れである。ー の中で、生命は形づくられ、変えられ、支配されつつ、過去から未来へと無情に流れていく。なぜならば、時の流れの中で、海辺の形が変わると、それにつれて生命の様相も変化するからである。それは決して静的なものではなく、年ごとに変わっていく。海が新しい岸辺をつくりだすたびに、生物が波のように押し寄せ、足がかりを探し、ついにかれらの社会をつくりあげる。そして、私たちは生物が海にあるすべての有形な存在として、一つの確実な力であると感じとるのだ。その力は、満ちてくる潮によって、決して押し潰されたり、迂回させられたりすることがないほど強靱で、しかも目的をもっているのである。
レイチェル・カーソン「海辺―生命のふるさと」

コメント
いい文章ですね。
沈黙の春しか読んでいませんが
この掲載の本も
読んでみたくなりました。
合掌
Posted by: 泰雲 | 2007年07月31日 11:14