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2007年01月02日

●岩田慶治という人を知っていますか

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岩田慶治という素晴らしい人がいる。
あなたは、岩田慶治(いわたけいじ)という人を知っているだろうか?。
(◎→ 岩田慶治 - wikipedia

ボクが「アニミズム」というキーワードを掲げているのも、90年代半ば、インターネット黎明期に、ボクが最初のアニミズムオンラインを始めたのも、「アニミズム時代」をはじめとする岩田慶治先生の著作の影響だ。

もちろん、それ以外にも多くの素晴らしい人や本の影響もある、あるけれど、ちょうどロウソクの芯のように、いつでも中心にあるものが、岩田文化人類学というとわかりやすいだろうか。

一連の素晴らしい業績がもっともっと注目されるべきだと思うし、そうならないことが不思議でならない。このブログでも、折にふれ、紹介していきたいと思っている。

アニミズムオンラインをスタートした頃、雑誌「STUDIO VOICE」に、各界の人々が、(DJが音楽をセレクトして並び替えてひとつの世界を創るように)書物(テキスト)をセレクトし、それを紹介する「テキスト・ジョッキー」特集があって、ボクもそのひとりとして参加したことがある。

その時、ボクが選んだ本は、尾崎一雄「まぼろしの記・虫も樹も」、志村ふくみ「織と文」、そして「アニミズム時代」の三冊。

(編集者によって)「今ここから遙か彼方への旅」と題されたその文章の中で、ボクはこう綴っている。

 根をはる力と繋がっていく力。この二つの力がともに満ち溢れ絶妙のバランスを保った状態、それこそが僕が今求める精神 = 暮らしのスタイルだ。自分の足下にしっかりと根を下ろしつつ、遥か彼方の何者かとリンクしている。庭先の小鳥の声と地球の裏側の出来事がまるで等しく在る状態。

「Think Globaly,Act Localy」なんていう言葉の遥か以前から営々と繰り返されてきたその土地その土地の暮らし。その暮らしから遥か銀河までをも自分として感じられる巨視的な感性

 花巻の詩人・宮沢賢治がイギリス海岸から太古や銀河に繋がっていったように、僕も、今ここから遥か彼方への旅を始めようと思っている。(中略) 

 正直いってしまうと僕は本当にアニミズム時代の到来を待ち望んでいる。復活ではなく到来である。庭先から虫や樹を見つめることも、色以前の色に思いを巡らせることも、僕にとってはすべてアニミズムの風景である。

 僕にとってはエコロジーもニューエイジもなく、すべてはアニミズムの風景なのだ。もちろん共存、共生などといったことでもない。

これを書いてからすでに12年の歳月が経っているが、これを書いた気持ちは、今も変わっていない。
「今ここ」に根をおろしながら、「どこかと」繋がっているという感覚は、きっとこの先の未来に、とても重要とされる「新しい部族」のスタイルの基本形のように思っている。

そして、ボクは最後にこう結んでいる。

見える世界、見えない世界の万物すべてが生命の輝きに満ち溢れている。 森羅万象は僕の中に出現し、僕は森羅万象の中に出現する。それは同時である。

この最後の部分を、新しいアニミズムオンラインのキャプションとしていこうと思う。






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コメント

根をはる力とつながっていく力。
新しい年のはじまりに、よい気づきを与えてくださり、ありがとうございます。

森羅万象の痛みをともに感じ、分かち合うにはあまりにも非力な魂ですが、
それでもかなたこなたからのひびきに共鳴する自分がいます。
岩田慶治先生の本、探してみますね。

コメントありがとうございます。

「根をはる力とつながっていく力」というのは、植物、とりわけ樹木や粘菌のように在ることなのだと思います。今までは、動物や渡り鳥などをモデルとした移動や漂泊がありましたが、すでにインターネットという惑星メディアを手にしている現在においては、樹木や粘菌をモデルにした在り方のほうに可能性を感じてしまうのです。樹木の持つ壮大なタイムスケールや、粘菌のある時は動物として移動し、ある時は植物として定住するスタイルなどに、何かヒントがあるように思います。(最近になって、熊楠が粘菌に惹かれていったの本当の理由が少しわかってきたような気がしています。)

とりとめなくなってしまいましたが、これからもよろしくお願いします。

真魚

こんばんは。
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「ルオマの初恋」と岩田慶治さんをとりあげました。
よかったら、寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611

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